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GBI日報

釣り道具屋 GROOVER’S BEND の店主 「桑野」の日記でございます。

徒然あるままに・・シューティングロッド考

本日のタックルです。
みなさんこんにちは。GROOBER'S BENDの桑野でございます。

今日は、昨日のラー釣りの時感じた事をなんとなく・・書いてみたいと思います。

ラーのシューティングとは、この時期~田植え前までのライトカバー時期に表層に形成される太陽光線の水温躍層に引き寄せされるラーちゃん達をサイトでダイレクトに攻略する戦法の事。

つまり、春限定のテク・・という事です。
(確率は低いですが秋にも逆転の発想的にこのようなケースがあることがあります。)

昨日、数時間ですがこのシュートを久々振りに楽しみながら、この手の戦略に求められるロッドの性能ってなんだろう??・・と、ふと考えまして・・・。

考え始めると止まらなくなり、そんで今日に至る・・と言った感じなんです。
正直、どうでも良い(必要とする人も少ないし、必要とされる時期も短い・・ので・・)事だとは思うんですがね・・、ロッドビルダーの性なので仕方ないんですよ。

ごく冷静に、まず感じた事は、蛙波がベストではない・・という不満。
この蛙波は、遅延型トルクのパワーで押しまくる・・究極のトルクを持たせたラー三昧シリーズのフラッグシップモデル「ラー三昧 プラチナムリミテッド」に対極する形で考え出されたロッドでして・・

フックアップに持ち込んだラーちゃんをサイズを問わず全てランディングする・・・つまり、”キャッチ率”の向上にこだわって設計されたロッドなんです。

難しい話ですが・・・・
この蛙波、ファイト中にベリーがバネの様に働き、ラーちゃんが首を若干振れる余白を作るんです。
この余白はゆっくり稼動するバネの様な感覚で、ラーが首を振ればその瞬簡にロッドの復元効果で引き戻される・・といった感じでして、故に首は振れどもそれ以上は動けない・・的な状態を作り出すわけです。
この独特のペリーのテーパーは、”硬いのではなく、バネのような中間トルク”を生み出し、ラーのファイトを抑制するんですね。

このベンドカーブとパワーの相関関係は「力」ではなく「柔」。
ラーのパワーを利用してファイトを抑制し、ランディングポジションへと導く・・・まさに、柔よく剛を制す・・・この考え方の上に構築されたモデルなんですね。

そんで、このテーパーの特徴が作用してファイト中に首振りの余白分でラーのボディに軽くウイードのベールが掛かり最もラーが暴れない理想の状態を作り出すのも特徴でして・・・ファイトタイムを抑制力で短縮し、その後に寄せるまでの工程では最も安全な極軽い藻ダルマ状態を作り確実にキャッチするといった流れを機能として持たせたデザインなんです。

・・・と、ノリノリで書いてしまいましたが、本題からはズレてますね。
故に修正。

上で書いたように、蛙波は中間トルクを持たせた決して木刀ではない、どちらかというとテーパーがしっかり出る”通常のラーロッドに比べると決して硬くない”ロッドなんです。

だけど・・・これでも硬すぎるんです。
「どこが・・・」と言うとズバリテイップセクションの後ろの方が・・です。

昨日84cmまでは釣ってみたんですけど・・シュートの納得サイズ以上の個体はファイト中に必ず口をあけて首を振ります。ラーの回りには動きを抑制するウイード等が少ないのでラーのファイトは想像以上に早めの首振りとなり、合わせてクイックにファイトします。

このときに硬いロッドだと30%位の確立でフックOFFしてしまうので、当然その動きを吸収してしまうような中間トルクのあるフレキシブルなロッドが理想・・となります。

そう考えると蛙波は理想と考えられますね。
確かに、ファイト面ではかなりイケてます。
ファイト面では・・ね。

私が感じているのはサイトシューティングと言う精度が問われるテクニックにおけるアキュラシー及びアクションの演出面での不満。

ゴロリングや、うちわ叩き等通常の食わせの範疇ではあるものの、精度、タイミング、そしてプロダクティブゾーンへの進入角等が通常のウイードゲーム以上にマークできて初めて成功する・・そんな攻略難易度の高い戦略が基本となるシューティング。

そしてさらにセミオープンロケーション故にフロッグサイズが小さくなりやすく、軽いウエイトモデルの使用を余儀なくされる訳ですから・・・通常の対ウイード攻略様ロッドで行うには無理があって当然です。

シュートは、ターゲットをバイトに持ち込む確立が非常に低くなりやすく、故に少しでも確率を上げる為に緻密で繊細な攻略が重要となるんです。

そんな正確なキャスト、操作、そしてタイミングを求められるテクでは、それに対応した緻密なテイップセクションをもったロッドで無いとこの部分のマークが難しく、その部分に不満を感じた・・という事です。

現実に、昨日のシューテイングのバイトに持ち込む確立は60%がやっと・・と言った感じ。
後の40%は、キャストミスや、食わせのタイミングで掛けたアクションでフロックが動きすぎた&タイミングがずれた事でロスした分。

なにせ、シューティングは基本1投勝負ですから。
この部分の追求が成され、アングラーのアドバンテージへと作用させられれば今まで以上にバイトに持ち込む確立は上昇するはず。

故に精度を追求した長さと余白を持ったテイップセクションのロッドが欲しい・・と感じた次第なんですね。

・・・・いやはや
たまにはこんな感じのロッドビルダーの独り言的なノリも面白いかな??位で気安く書き始めたんですが・・・これから先に書きながら更に感じた事を書いて行くと、収拾が付かなくなりそうなので・・・
ここらで終わりにしたいとおもいます。

すみません。どうでもよい事を長々書いてしまって・・・。
ロッドビルダーの独り言なんで・・聞き流してください。

ではでは。
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  1. 2009/05/01(金) 23:42:42|
  2. ライギョ釣り
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